高濃度ビタミンC点滴療法について
(1)「高濃度ビタミンC点滴療法」はガンの治療法の一つです。この治療法は主にアメリカで研究されている試験的な治療法です。一般的に健康保険の範囲内のビタミンC点滴は1回2グラムです。本治療では1回60グラムのビタミンCを点滴します。最初は15グラムから始めて徐々に増量していきます。週に1回の2時間の点滴治療が基本であり、病状によって点滴の回数・頻度は変わります。点滴治療をしない日はビタミンCとマルチミネラル・ビタミンの服用を推奨します。また、喫煙習慣をなくし、有機野菜や玄米などの健康的な食事や運動を含めたライフスタイルの改善が必要です。
(2)ガンの治療は手術、抗がん剤、放射線療法など既に治療効果が証明されている標準的な治療法が多くあります。「高濃度ビタミンC点滴療法」は代替医療のひとつであり、このような既に効果が認められている標準的治療法よりも優先するものではありません。また、ガン専門医の全てがこの治療法を支持・賛同しているわけではなく、否定的な意見もあります。
(3)当クリニックではガンに罹患した患者さまが
1)標準的ガン治療と併用する。
2)有効なガンの治療法が確立されていない。
3)これまでに受けてきた標準的な治療の効果が減弱。
4)副作用など何らかの理由で既存の標準的な治療を受けることができない場合に
「高密度ビタミンC点滴療法」を推奨しています。
(4)本治療法の副作用は非常に少ないと言われています。血管穿刺部位の痛み、頭痛、吐き気などの症状が起きることがありますが、点滴速度を緩徐にすることで多くは解決されます。また、稀ながら腫瘍出血、尿管結石、腎機能障害、溶血の報告があります。
(5)当クリニックでは健康保険が適応されず、治療、検査、処方の全てが自費診療となります。
(6)「高密度ビタミンC点滴療法」の効果はガンの種類、進行度、お客様の年齢、体力、免疫力によって異なります。この治療法は実験的な段階であり、がんの縮小・消失・延命を確約することはできません。